このページは故下山孝さんの「北摂の生き物」をご遺族の了解のもと池田・人と自然の会が転載しています。一部データが欠けている部分があります。

箕面市…ヒメボタルを見に連日数百以上の人が…?


また、消えるヒメボタルの煌めき…。箕面市「保存は、困難」…。

・1999年6月2日、朝日新聞の夕刊に箕面市待兼山(瀬川)のマンション建設予定地のヒメボタル発生地が掲載された次の3日、「池田・人と自然の会」のスタッフが見に行くと「すごい人出だった。」とのことでした。
 連日そのような状態が続いているということなので、昨日の池田市立石橋小学校でのホタルの観察会の後で他のスタッフが見に行ったところ、午後11時30分だったにもかかわらず、ちょうど40人もの方が見ておられたそうです。すでにヒメボタルの発生も終了近く。ヒメボタルの発生がほとんど終わりかけているこの時期に30匹程度が光っていたそうです。最盛期を見なかったのがつくづく残念でした。
 5日、ヒメボタルの数ではなく、いったいどの程度の人が集まっているのか観察に行きました。人の数の観察は初めてです。
 午後7時30分。まだ、暗くなるには少し早い時間帯ですが、すでに150人もの人が待っておられました。近くには、案内の看板もあり、午後9時ごろがよいとあったのでいったん帰られていく人もおられたのですが…。観察できる場所は、人がすれ違うことができる程度の狭い道です。私は、明日の予定もあり帰ることにしました。


 その後、別のスタッフが人数を数えて報告をしてくれました。午後8時30分から50分の間で通路に334人。狭い場所に人がいっぱいで、数えるのに時間がかかったようです。その通路に行く人と帰る人が86人。帰りの道路で出会った人が、約100人…。阪急石橋駅から人が向かって来られている状態で、場所を聞いておられる方がたんさんおられたそうです。午後8時から9時までの1時間で少なくとも1000人以上の方が見に来られているようです。とのことでした。ちなみにヒメボタルは、この時間帯(8時半ごろ)でおよそ50匹程度が光っていたそうです。その後9時半ごろには、8時半に2匹ほどしか見られなかった場所で約20匹が光っていたと、別のスタッフから連絡がありました。この時期にこれだけの数が見られるのは異様なことです。ひょっとして見に来られた方が全く見られなくてがっかりされるのではと、心配していたのですがある程度光っていてくれたようなのでほっとしました。池田城跡のヒメボタルとどちらが多かったのかは分かりません。ここの場所は私は多い時期に見ていませんので二度と確かめようがありません。
 いたる所に車が止められているためか、警察の方が駐車違反の取り締まりにまわっておられたそうです。明日にでも見てみようと思われる方は、必ず電車で行かれたほうがいいと思います。
 今、このような場所は宅地なみの課税がされるためにどんどん土地を手放される状況にあります。


・1999年6月25日、箕面市の市議会本会議で、助役から、すでにマンションの開発が認可されているためヒメボタル生息地の保全は困難であるという考え方が示されました。「専門家に現地調査をしてもらった結果、マンションの計画内容から、今後ホタルの生息は不可能と分かった。また、卵や幼虫の発見が難しく、移植も困難」とのことです。また、他の場所に移植をしたい人がいれば、市が橋渡しをして業者に協力を求めることができるのことでした。
 市は、生息の実態を把握していなかったため、これからは把握に努めるとのことです。しかし、箕面市には、もう一か所大きな発生地が今年確認されたと聞いています。個人的に聞いた情報ですので詳しくはお伝えてきませんが、すでにその場所も開発の計画がすすんているそうです。待兼山やもう一方の場所はこれからどうなっていくのでしょう…。
 ところで、みなさんは待兼山(まちかねやま)と聞かれて他に気づかれたことはありませんか?あのマチカネワニが発掘された近くの場所なのです。今回工事が始まる場所の南の場所に家がならんでいますが、それらの家ができる時に(もう、16~17年前になると思います)あの山の一部が削られていました。あのあたりは、大阪層群の「ヒシ」や「シジミ」の化石が出るので昔から有名な場所でした。削られた場所を見て驚きました。幅約1m(層によって違いがあります)の砂岩と泥岩の素晴らしい水平の層が見られたのです。層によっては、いたるところに化石が見られます。もし、工事が始まるようなことがありましたら、ぜひご覧になって下さい。ヒメボタルに負けないくらいに感動されると思います。ただ、地質図を詳しく調べたわけではありませんのではずれる可能性はないとは言えません。その際は、お許しを…。


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